和田直子展 はじまりました
8/14(金)より和田直子展『still life ~ウォーホルさんへ~』が花森書林展示スペースにて始まりました。
和田直子さんというと、今となっては懐かしさを感じる理想科学工業が販売していたプリントゴッコで作品制作をされている作家さんです。かつて年賀状などプリントゴッコで作られていた方も多いのではないでしょうか。
すでに生産終了となったプリントゴッコですが、和田さんを支持する方々よりインクやスクリーンのメッシュシートなどが寄贈されるなどして今も制作を続けておられます。
当店でも移転前含め、幾度も和田さんに展覧会を開催していただきましたが、『cinema days』という映画を題材にしたシリーズ作品展も、開催するたびに好評を博しました。やはり和田さん自身が本当にお好きな映画作品を選ばれているということ、プリントゴッコという葉書大サイズのシルクスクリーン印刷に和田さんの描くユーモラスな作風がぴったりと重なるからかもしれません。
今回の展示作品は『still life』(静物画)と題されたアクリル画の作品群です。2019年12月に神戸市長田のcity gallery2320にて和田直子、加藤亮太郎、WAKKUNによる三人合同展『三つの部屋』でそれらの作品を初めて拝見しました。ギャラリーの真っ白い壁に広がる和田さんの作品は、身近な食品や雑貨がすべて同じ大きさ(高さ)で描かれていて、周囲のよく目にしているもの、特にロングセラー製品の商業デザインを強く意識するものでした。
また副題に<ウォーホルさんへ> とあり、アメリカのポップアーティスト、アンディ・ウォーホルへの敬意が込められています。”キャンベルスープ”や”コカ・コーラ”など大量流通商品を作品にしたウィーホルへのオマージュ作品でもあります。和田さんの作品を眺めていると私たちの身の回りに当たり前のように存在するモノたちに自然と思いを馳せてしまうのです。
展示は2020年8月27日(木)まで。(火・水定休)
(作品原画、ポストカードなど販売も行っています。)
和田直子展 『still life ~ウォーホルさんへ~』
2020年8月14日(金)~8月27日(木)
13:00~19:00