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2020-12-31

高濱浩子 個展 『北の旅、たましいのうた』

2021  1/9(土)~1/25(月)
会場:花森書林
13:00~19:00(最終日~17:00)火・水休み

北海道根室にある春国岱(スンクニタイ)という、オホーツク海に面した原野を訪れました。
訪れるきっかけとなったのは本屋さんで神秘的でどこか寂しい春国岱の原野を目にしたことでした。
野鳥や動物は今どうしているのだろう?
しかし本音を言うと、人があまりいないところに行きたかったのです。
春国岱に着いたのはもう夕方で、入り口となる風蓮湖にかかる木道の下には、オホーツクからの潮が流れ込み、
太陽が沈む方向へと細く長く続いているのでした。
私は夕日に惹かれカメラを持ってしばらくまっすぐに進みましたが、急に木道の下の揺れる水面に目眩を起こし、怖くて立ちすくんでしまったのです。
前も後ろも足元にはさっきよりずっと潮が満ちていて、ただ不安が私の心にザブンと何度も繰り返し寄せてくるようでした
そして本能的にでしょうか、とっさに歌を歌いはじめました。声を出すことは自分の体に自分の魂がかえって行くようでした。
この展覧会では、私の魂の歌を絵にして文とともに展示させていただきます。
楽しんでいただければ幸いです。

高濱  浩子(たかはま・ひろこ)

画家
1969年神戸生まれ
嵯峨美術短期大学日本画コース卒業後、様式にこだわらず絵を描き続ける。
Visva Bharati University留学、インド農村部で命とアートについて考える。
日々、空を仰ぎ、海を眺め、土を触り、時々旅に出ては文を記す。
自身の作品発表のほか、2018年度から「トラウマへの気づきを高める“ 人・地域・社会”によるケアシステムの構築」プロジェクトに参加。
兵庫県立尼崎総合医療センターTICプログラム「アートの時間」担当。こころアート表現★プロジェクト「トラウマ展〜みてないことへの寄り道〜」ファシリテーター担当。
ほか様々な分野でワークショップを行う。
https://hirokoaqua.wixsite.com/website

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